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2007年9月22日 (土)

それを、ひとは…

「きみのやったことは、懲戒対象ではないかと思うんだよね」

「はあ、もうしわけありません」

「あやまっても遅いかもしれない」

「どうすれば、よろしいのでしょうか」

「そうね。この問題に関しては、ぼくの力でなんとかなるから心配しなくてもいいんだけどね」

「ありがとうございます」

「でもね、まあ、ちょっとは、ぼくのために協力してくれればいいんだけど」

「はい?」

「きみ、懲戒対象だよ。懲戒対象。いいのかい、未来のあるきみが懲戒対象、出世も遅れるかもしれない。いや、もっと大変な事態になるかもしれない」

「しかしですね。この程度のことは、前の部長もかまわないと言われてましたけど」

「きみ、今の部長は誰なのかね。今の上司は誰なのかね」

「はあ、まあ、そうですけど」

「きみは素直だと思うんだよね。優秀な人材であると思える。が、出世が遅れる。実に、実に、不幸だ」

「…だから、なんです」

「そう協力体制だよ。協力。きみにお願いしたいのは、課長の動向を教えてほしいのだよ。極秘にね」

「は?」

「だから、食事は何を食べたとか、夜はどこで飲んでいるとか」

「そ、それはスパイをしろということですか」

「きみねえ、言葉を選びなさい。情報収集というんだよ」

「いや、しかしですねえ」

「きみ、懲戒対象ですよ。懲戒対象」

「やってられるか。このくそ野郎!!と、言ってみたい」と、誰かがつぶやいた。

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