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2007年10月

2007年10月15日 (月)

『カラマーゾフの兄弟』

高校の時に読んで、挫折。ロシアの作家は趣味に合わんと、ずっと思っていた。SFジャンルでもロシアの作家はいるが、ストルガツキーとか、この辺は良く読んでいるのだが、体制批判が多く、う~む、諷刺ジャンルでもあるが、なんとなく敬遠気味ではあった。

今回、再チャレンジ、読む方が年をとれば、それなりに嗜好は変わる。あまり先入観なしで挑戦するが、それでも第一部は辛かった。第二部になると、俄然おもしろくなる。なんなんだ、これはというおもしろさを感じる。

そうか、少なくとも第二部まで読んでおけば、もしかしたら嗜好も変わっていたかもしれない。確かに「大審問官」ここまで到達できるかできないかでしょう。

重厚長大、それは途中までたどりついて、おもしろさを理解できる場合が多い。そういう作品はある。どんな分野にでも。

しかし、続編の可能性があったとは思えないほどなのだが。

ここからは、多少の勝手なイメージである。ドストエフスキー論など、ほとんど読んでいませんし、他の作品もほとんど読んでいません。

第一部で、カラマーゾフ家の全体像を、第二部で個々の状況、心象を、第三部で行動を、第四部で、その総括をという構成パターンのように思われる。

確かに近代小説としての先駆的な役割は巨大であるし、唖然とさせられたことであろうと思う。

緊密な描写と計算された構成は、唸らされるばかりだ。

続編の可能性について、勝手に思えば、作者側からの語りなおし、登場人物の動き、心象の語りなおしが行われたならば、まさに思考の壮大な実験場であったように思う。

自分の言葉、登場人物を作者の代弁者とみなさなず、個々に生きている人物として描いたとするならば、そこに作者の意匠がありえるべきであると思われるし、ならば、再度、語りなおされるものでもあるとは思うのだが。

う~む、こんなにおもしろかったのね。ミステリとして、読もうとは思わないけども。

2007年10月10日 (水)

尊敬

最近、良く思うのだが、確かに年寄りの社会にはなっているのは間違いない。が、品格という言葉は使いたくないが、品位がないとしか言いようのない方がたまにいる。当然、そうでない方もいるのだけど。

だからさ、若い連中をどうのこうの言う前にね、道いっぱいに広がってしゃべりながら歩くとか、電車のドアの前でがんばるとか、酒飲んでいるときにバカでかい声で自慢するとか、いかにも年寄りを大事にしろという態度とか、少しでいいんだけど、ほんの少し、譲り合いの心があってもあってもいいよね。

尊敬しなければならないとか、言うことをきかなければならないとかを言われるのもねえ。

ひとは聞く、耳を傾ける、心を傾けるのは、それ相応のことがなければ、なかなかそういう気持ちにはならないと思う。ひとを押しのけて、わたしは年長者だから当然よという態度を取られたら、そんな気持ちにはならないよね。

おれの若いときは、とか、こんな時は、おれはどうしたとか、ちょっと待ってね。単に自分の心の赴くところ、自己満足のための言葉では、ひとは動かないということを理解してほしい。

若い連中は、だめだというけども、あなたがたも若いときは同じように思われていたに違いない。絶対数が増えつつあるなかでは、よほど注意しないと尊敬はされませんぜと感じますねえ。

存在するだけで、尊厳をもって扱われる時代でもなくなっているのは哀しいことかもしれないけれど、歩みよりがない限り、対話もなりたたない。

わたしも中年を既に過ぎようとしている。注意しすぎるくらいが充分であろう。

2007年10月 5日 (金)

格差だの、品格だの

『経営者格差 -会社がワーキングプアを助長する』藤井義彦 PHP新書 2007/9/28 ISBN:9784569695143

格差とか、品格とか、つければいいってものじゃないように思うのだ。既に最近の新書レベルは、お年寄りたちの繰り言のようなものが多過ぎるようにも感じる。題名を思いついて、じゃそれでいきましょうという安易さが感じられなくもない。だからね、けっして、良くないと言っているわけではない。

多少なりとも文句のつけようがある。買って読んでしまうわたしもバカだとは思うが。

どんな本でも、ひとつでもきらめくところがあれば、それはそれでいいことであるなんてことを言ったのは、時代小説家の長谷川伸であるが、最近、こちらの感性も擦り切れているのか、そう感じられないことが多い。

経営者で会社は変わるというけども、スタッフの影響も大ではないかとも思う。大いなるナンバー・ツーでいたいと思い、数社、転々としたけれど、必ずしも経営者だけではないと思える局面が多かった。

最後に決断するのは、確かにそうだが、その前にしなければならないことを導くのもスタッフだろう。良きスタッフと良き経営者、このふたつがなければならない。なんでもかんでも器のせいにされてもさ。

『40歳、人生の転換期までにすべきこと -ここから仕事ができる人、できない人』川北義則 PHP文庫 2007/9/18 ISBN:9784569669021

このての本は来るべき危機に、いかに対応するかを考えるために、ああせい、こうせいという指南本だけど、現実には、なかなかに難しい。

前の本も同じだが、成功したひとが書くのであって、こうしとけばよかったの方が、インパクトはあるようにも思うのだけど、単に愚痴で終わるか。

40になると気力は確かにおちる。何をするにも45歳が、ひとつのボーダーラインだろう。

格好よく生きるのは難しい。だからこそ、少しは格好つけなければならないのかもね。

2007年10月 3日 (水)

ファンダム

10月末に、久々にコンベンションをやろうかとなった。実務はまったく何も、わたしはしていないので、誠にもうしわけなく思っているのだけど。

ファンダム、SFファンダムっていうものだが、かって1980年代はじめ、東京SFクラブに所属して、会長までやったわけだけど、そう「おたく」などという呼び方はまだすくなく、「マニア」という表現であった。

渋谷の道玄坂を登ったところにある喫茶店「ニュープリンス」で毎週、土曜日の夜、会合をやっていた。仙台SFクラブとの連係もあったが、一時期会員数は最大50名くらいまでいったはず。

それなりのSFファンクラブだった。楽しかったし、何より出会った連中とは、なんだかんだで長く連絡を取り合えるのがうれしい。

20年振りのOBコンと名付けた宴会。50名くらいは来るらしい。

みんな、年齢は50前後になってしまたけど、また騒げるのはうれしい限りである。

SFから足を洗ったひともいるだろうけど、まだ、わたしは少しは情熱を持っているらしい。

最近の読書傾向はあらぬ方向にむかっているけれど。

2007年10月 1日 (月)

心機一転

会社の決算5期めが終った。細かい伝票処理はこれからだけど、売上チェックも、まだまだだけど。

当初、目指していた黒字にはなれそう。しかし、胸をはれる状況ではない。

苛烈な状態は変わらず。これからが、本当の勝負になる。

ライフサイクル的に考えると、スタートアップ期を乗り越えただけ。これから、成長期にはいれるかどうかの境目である。更に急成長期になれるかどうか。

会社を立ち上げて三年めをすぎて、一人前くらいかねとは、よく言われるが、ようやく会社と認知されるというレベルに過ぎず、一人前とは誰も思わない。五年過ぎて、少しは思われるかもしれない。

年商いくらとかあるけど、それは売上に過ぎず、利益をなんぼ稼ぐかが、本来の会社の中身だろう。

厳しいすよ。

100社あるとすると、立ち上げ一年めで半分つぶれ、三年めに生き残るのは30%、しかも一年めの業容、業態を変化させているものは、そのうちの半分。さらに10年めまで生き残れるかは、10%くらい。

いばらの旅路と言ってしまえば、それまでだけど、頭使って、気を使わないと、それでも油断大敵である。

緑の芝生は一朝一夕には、つくれないということなのだろう。

がんばるっきゃないって。

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