『MM9』山本弘
「『シム・シティ』って、ゲームあったよな」
「あるよ」
「ある程度、町を大きくするとさ、火事とか、水害とか、竜巻でぶっ壊したくならねえかい」
「あのな、それはおまえだけだろ」
「でさ、なぜか、怪獣っていうのが災害であったよな」
「あるな」
「怪獣は災害か?」
「そう言われると困るが、まあ、自然災害になるんじゃね」
「ゴジラだって、キング・コングだって、人為的に起こした結果じゃないのか」
「それならばだ、火事も水害も人為的な問題だろ」
「そうか、なら怪獣も災害か。なら、その被害はどう測ればいいんだ」
「は?」
「だからね、怪獣って、身長とか体重とかで大きさを計るだろ。しかし、寝てばかりとか、おとなしい奴もいるし、あまり他に被害がないのに東京タワーだけ折っちまったり。ついでに大坂城を壊したりする凶暴なやつもいる」
「だから」
「大きさだけでは想像つかないよな。性格もあるし、その持っている特殊能力も影響するんだぞ」
「だったら、その被害を想定すればいいんじゃないか。地震予知みたいに」
「はあ、そうか、怪獣被害予想というわけか、地震の震度みたいに。怪獣が出現しました。想定される被害は震度7みたいな」
「怪獣震度だな。震源地は、その怪獣かい」
「そうだ。モンスター・マグニチュードで、MMセブンていいな」
「なんか、特撮ものみたい」
「セブンだと、ゴロが悪いから、ナインでどうだ。地震より怖い」
「なんだよ、それ。じゃ予想するのは気象庁かい」
「気象庁特別対策チームとか、なんとか、略して気特隊」
「いいじゃん、それ。いいねえ」
「よし、一本できるぞ」
「くとうりゅうも登場させてよ」
「なに、それ」
「9本の首を持つ竜だな」
「おれは、そう読まんな。ク・リトル・リトルと読むんだ」
注:山本弘さんとはなんの関係もありません。その節は、お世話になりました。たぶん、こんな発想かなというわたしの想像です。そして、傑作です。











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