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2008年1月31日 (木)

アメリカン・ギャングスター

アメリカン・ギャングスター(American Gangster and Other Tales of New York)    マーク・ジェイコブスン(Mark Jacobson)

ハヤカワ文庫NF

映画のCMを見ると、実におもしろそう。ついでに原作本ということで、買うが、これがまた期待とは全然違う。
ニューヨークを舞台にしたエピソードの集大成であって、原作部分は、ほんのわずか。
なんだ、これはと思ったのだが、貧乏性なのか、全部読んでしまう。

それなりにおもしろい。しかし、

わたしは、東京で暮らしているのであって、ニューヨークで生きているわけではない。

一度、ニューヨークへ行った。1996年、ワールド・トレード・センタービルもあったし、自由の女神もまじかで見られた。
ヤンキースの試合も見たし、ひとりでマンハッタンをうろつきまわった。
9・11以降、世界は大きくかわった。
この本の中でも、その温度さが感じられる。

帰りの飛行機の中から見たワールド・トレード・センタービルのきらめくマンハッタンの摩天楼を観下ろしながら、
もう一度、来てみたいと思った。
パンケーキの匂いと回転扉のかの国へ。

しかし、そこは変容している。
パックス・アメリカーナは幻想にすぎない。世界を変えるのは、時間であり、戦いではない。
また、日本の政治家もその幻想を捨てることを思いついてもいない。

哀しいことだ。

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